皮膚のバリア機能

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皮膚の役割

肌のバリア機能

紫外線、気温の変化、細菌、化学物質など、私たちは常に目に見えない刺激に囲まれています。皮膚は、外部の刺激から体を防御(=バリア)する役割を担っています。

 

もし皮膚がなかったら、紫外線や細菌、化学物質など外部からの刺激が直接、体を攻撃してしまいますね。皮膚は、体の最前線で様々な外部の刺激と戦っているのです。

 

ですから肌トラブルは、ある意味、皮膚が外部の刺激物質と戦っている証拠なのです。とはいえ、皮膚のバリア機能や治癒力が正常であれば、目だった肌トラブルは起きません。皮膚のバリア機能の低下が、肌トラブルにつながるのです。

 

なお、バリア機能を果たすのは皮膚の中でも表皮。しかも、その最も外側にある、わずか0.02oほどの厚さの角層(角質層)です。

 

皮膚の働き

皮膚にはバリア機能の他にも大切な働きがあります。おもな機能をまとめておきましょう。

保護機能

汗と皮脂を分泌させて「天然クリーム」を作り、ベールのように皮膚を包んで、細菌などから守ったり、皮膚の乾燥を防いだりしています。

体温調節機能

暑いときには汗を分泌させて体温を下げ、寒いときには収縮して体温を逃がさないようにします。

知覚機能

暑い、寒い、痛い、かゆいなどの刺激を知覚し、それを脳の中枢に伝えます。

※ 一つ目の「保護機能」を含めて、広く「皮膚のバリア機能」と呼ばれます。

 

皮膚は免疫機能を持つ巨大な臓器

臓器というのは、特定の機能を持つ体の器官のこと。一般に、臓器といえば心臓や肝臓などをイメージすると思いますが、体全体を覆う皮膚も臓器なのです。

 

また、皮膚にはたくさんの常在菌がいますが、この常在菌が、皮脂をエサにして脂肪酸を作り出し、肌を弱酸性に保つことで有害な細菌の侵入を防いでいます。これが皮膚の免疫機能です。近年、注目されている機能で、保護機能と分けて考えられる場合もあります。

肌(皮膚)には外部の刺激から体を守るバリア機能がある関連ページ

肌の仕組み
皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織と3層で構成されています。
真皮の構造
真皮は肌にハリ・弾力を与え、若々しさを保つ働きがあります。
表皮の構造
表皮は角質層(角層)、顆粒層、有棘層、基底層の4層構造で、外部からの刺激をブロックし、肌内部を保護する働きがあります。
角層の構造
皮膚の一番外側にある角層には、外部刺激をブロックし皮膚と体を守るとともに、肌内部の潤いを逃がさない大切な役割があります。角層の構造・細胞間脂質のラメラ構造についての説明です。
肌トラブルの原因は皮膚(角層)のバリア機能の低下
化粧水で顔がピリピリしみたり、乾燥した季節になると肌がかゆくなったり、こういった肌トラブルの原因は角層(角質層)のバリア機能の低下にあります。
線維芽細胞
線維芽細胞は、真皮層の中でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す細胞で、お肌のハリ・弾力を生みだすうえで重要な役割を果たします。
ターンオーバーとは
表皮ではたえず新しい細胞が作り出され、肌は生まれ変わっています。ターンオーバーが遅くなっても早くなっても肌トラブルの原因となります。
ターンオーバーが乱れると肌のバリア機能が低下する
正常なターンオーバーは、肌のバリア機能にとっても美肌づくりにとっても大切です。