角質層の構造

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角層(角質層)の構造とバリア機能

皮膚には外部の刺激から体を守り、同時に水分を閉じ込める大切な役割があります。皮膚のバリア機能と呼ばれるものですが、その役割を果たすのが皮膚の最も外側にある、わずか0.02oほどの厚さの角層(角質層)です。

 

バリア機能をしっかり果たせる健康な角層が、どのような構造になっているか見てみましょう。

 

角質細胞が「レンガの塀」のように並んでいる

角層の構造

角層(角質層)は、角質細胞が「レンガの塀」のように並んで形成されています。

 

角質細胞は、主に硬いケラチンというタンパク質でできています。細胞核のない死んだ細胞です。

 

角質細胞には、天然保湿因子(NMF)が存在しています。「ナチュラル・モイスチャーライジング・ファクター」と呼ばれます。水を大量に抱え込む性質があり、肌の潤いを保つのに重要な物質です。

 

さらに角層の表面を皮脂膜が覆い、皮膚内部の水分蒸散を防いだり、外部の刺激から皮膚を保護しています。

 

セラミド(角質細胞間脂質)が角質細胞の隙間を埋めつくしている

角層のラメラ構造

「レンガの塀」をより強固なものにするため、「レンガ」をくっつける「セメント」の働きをするのが角質細胞間脂質と呼ばれるものです。

 

角質細胞間脂質は、約50%がセラミドで、残りの30%がコレステロール、20%が脂肪酸で構成されています。特にセラミドが、バリア機能に重要な役割を担います。

 

細胞間脂質は、脂の層(セラミド層)と水の層が交互に層状に並んだ構造です。これをラメラ構造といいます。

 

このラメラ構造によって、セラミド層が水分をしっかりとつなぎとめることができるのです。また、セラミドには、どんなに乾燥した環境でも、ある量の水分を分子の形で細胞間脂質の間につなぎとめる働きがあります。

角層が乱れると肌のバリア機能が低下

角質細胞がはがれたり、細胞間脂質のラメラ構造が崩れたりすると、角層が乱れ、お肌のバリア機能が低下してしまうのです。

 

肌トラブルの原因は皮膚(角層)のバリア機能の低下

角層(角質層)の構造と角質細胞間脂質のラメラ構造関連ページ

肌の仕組み
皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織と3層で構成されています。
肌のバリア機能
皮膚は外部の刺激から体を守るとともに、肌内部を保護するバリアの役割を果たしています。
真皮の構造
真皮は肌にハリ・弾力を与え、若々しさを保つ働きがあります。
表皮の構造
表皮は角質層(角層)、顆粒層、有棘層、基底層の4層構造で、外部からの刺激をブロックし、肌内部を保護する働きがあります。
肌トラブルの原因は皮膚(角層)のバリア機能の低下
化粧水で顔がピリピリしみたり、乾燥した季節になると肌がかゆくなったり、こういった肌トラブルの原因は角層(角質層)のバリア機能の低下にあります。
線維芽細胞
線維芽細胞は、真皮層の中でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す細胞で、お肌のハリ・弾力を生みだすうえで重要な役割を果たします。
ターンオーバーとは
表皮ではたえず新しい細胞が作り出され、肌は生まれ変わっています。ターンオーバーが遅くなっても早くなっても肌トラブルの原因となります。
ターンオーバーが乱れると肌のバリア機能が低下する
正常なターンオーバーは、肌のバリア機能にとっても美肌づくりにとっても大切です。